おばあちゃん。

おばあちゃんが亡くなりました。


先週水曜日の出来事。
朝父から電話があって、
「お正月は田舎に帰ってきなさい」と連絡があって。
あれ?と思って、正月に帰るより先に
なんとなく早く行かなきゃいけない気がして、
「週末帰れるようにするよ。」と言って、
チケットをピコピコし始めて。
で、父親と何回かメールのやり取りしながら
「チケット購入完了です!」のメールをしたら
その返信がおばあちゃんの訃報でした。


思い届かず、木曜日に帰国しました。


着いたのは私が一番最後。
父が「遠方からご苦労様でした」
と、いつもなら言わないような口調で言われ、
周りの人に「遅くなり申し訳ございませんでした」と言った後
お焼香をして、おばあちゃんの顔を見たら、
「今週末会いに来る予定だったんだよ。間に合わなかったね」
って。涙が止まりませんでした。


おばあちゃんは、最期まで
「私は幸せ者だ」と言っていたらしい。
孫もみんな問題を起こさず
立派に育ってくれて、私は間違えていなかったと
周りに口癖のように言っていたそうな。
おばあちゃんは早くにおじいちゃんを亡くして
女手1つで子育てをして、
今年、おじいちゃんの50回忌をするまではと
思ってきたそうな。
だから、今年50回忌が終わった時、
おばあちゃんが流した涙を思い出して、
1人の人を思う強さと、強い思いを成し遂げる事が
どんなに辛くて大変だったか、
でもどんなに幸せか、
それが今更になってやっと理解できた。


「おばあちゃん、ありがとう」
って言葉が自然と出てきた。
私もおばあちゃんみたいに強くなりたいと
そう思いました。


人はきっといつかは死ぬんだと言う事を知りました。
私は今回、初めて身内の人が亡くなって
今更ながらに身を持って知る事となりました。
でも、死んだから終わりじゃなくて、
ちゃんと引き継ぐ人がいて、
それをそれぞれに感じる事ができるなら、
悲しかったけど、そうやって続いていくんだと思ったら
おばあちゃんの遺灰を見て、笑顔になれました。


おばあちゃんは今年の夏、
最愛のおじいちゃんに心のこもった贈り物をしたから、
もうすぐくる1月1日のおばあちゃんのお誕生日には
50年ぶりの再会と共におばあちゃんにとって
心に残る素敵なお誕生日になるんだろうな。